
キャリーバッグの中で撃沈しているポコちん


何故なら、昨日は半年ぶりの大学病院の診察だったんです

夏場、ちょっと安静時の呼吸数が増えたり

運動時に息が上がり易くなった気がしたので

もしかして心臓病が進行しているかも・・・とちょっと心配してました

それと、先週末からの足の問題
一時的なものなのか、それとも緊急に何か治療が必要なものなのか
4マルがお世話になっている日本獣医生命科学大学の動物医療センターでは

診療日が一緒で予約が空いていれば同じ日に複数の科を受診することができます

今回も2日ほど前に整形外科も合わせて受診できないかと電話したのですが

生憎昨日の整形外科の予約は既に一杯で

代わりに「総合診療科」の中の外科の先生が診てくれる事になっていました
「総合診療科」って「ドクターG」で有名になって

最近人間の病院では設置するところが増えている様ですが
この大学病院でもいつの間にかできていたんですね

初めての総合診療科受診なのでちょっとドキドキしながら待っていると
ポコの名前が呼ばれました

診察室には、若手の男性獣医師の先生

優しい笑顔で「整形外科の中野と申します」
あれ?今、整形外科って言った
どうやら整形外科の予約の合間を縫って入れてくれたみたいです
ありがたや・・・


今回も飼い主が必死に作った資料を受付の時に渡してあったので
それに沿って説明と質問をさせていただきました
大学病院の様な高度医療施設にペットを連れて行く時
飼い主は大抵緊張と不安でアップアップ状態な事が多いです

そのせいで話したかった事を言えなかったり
聞きたかった事も聞けなかったりする事も有ると思います

それと、大学病院等の高度医療施設では、その科の担当医師の診察の前に

「予診」や「問診」などを若手の先生や研修医が担当することがあります
飼い主も担当する医師も初対面ですと

お互いに言いたい事、聞きたい事が上手く引き出せない事もあると思うんです
なので、大学に限らず初めての病院を受診する時や

ややこしい病気の相談をしたい時などには
出来れば簡単なメモを作っていくことをお勧めします
そんなに細かい専門的なものでなくても良いので
病気の経過や、これまでにした治療内容
それから飼い主として知りたい事などを書いて持っていくと
診察が終わってから
「しまった

大事なことを聞きわすれた

」
という事を減らせる様な気がするんです

・・・という事で

一通りポコの足の現在の状況について説明して
レントゲン検査をする為にひとまず預ける事になりました
私以上に不安いっぱいな顔つきで心臓バクバクしてるポコでしたが
ここはがんばってもらわないとね
飼い主、冷房が効きすぎて寒ーい待合室で待つこと小一時間

再び呼ばれて診察室に入りました

そこにいたのは・・・・
なんと、
メンズノンノ先生
読者の皆様はご記憶でしょうか・・・
4年前に行った勉強会に講師として来てくださった整形外科の原田先生です

原田先生の勉強会の記事は
コチラ久しぶりにお目にかかった原田先生

学生時代にはモデルのバイトをしていたという長身のイケメンなお姿は相変わらず

その麗しいお顔で目をじーっと見ながらお話された日にゃあ、あんた
話がぜんっぜん頭に入ってきませんがな~
・・・と、いけないいけない

ポコちんのピンチに飼い主がフヌケた事を言ってる場合じゃありません
喝

煩悩退散

飼い主、気を取り直して説明を聞いたところ

レントゲンや視触診した限りでは、今の所深刻な問題は見つからないそうで
画像では右膝の骨の合わさる部分にわずかにギザギザしたものが見えました
やはり後ろ右膝が脱臼し易い状態にあることから
普段から外れてははまるのを繰り返している内に軟骨がすり減って
炎症が起きる様になった可能性が有るそうです
今回の様に普段と違う場所で激しく動いたりした時に
捻挫の様な状態になって痛みが強く出たのではないかというお話でした

とりあえず今の状態ではちゃんと四肢を使って歩けているし
排便や排尿時にも特に問題は無さそうなので
2週間程度安静にして様子を見て
状態が変わらなければ、サプリを追加したり軟骨を保護する注射をして
それでも悪化したり急に歩けなくなるような場合は
膝以外に腰などの神経系の問題も考えられるので
MRIなどの精密検査や手術も検討するということですが
年齢や心臓病のことを考えて
なるべく麻酔や外科手術などを行わずに維持させたいとお伝えしました

原田先生の説明はとても明快でわかり易く、質問にも丁寧に答えてくださいます

しかも、とってもいい声

イケメンは声も美しいのかしら

飼い主が整形外科の説明を聞いている間

ポコは循環器科で心臓の検査を受けていました

この大学は科の垣根が低いというか、今回の様に予約をしていない時も
診察中に他の科の意見を聞きたい事が出てくると
先生同士が話し合ってくれたりすることが良くあります
大学というと、科ごと、科の中でも研究室ごとに派閥やらが有って
仲が悪かったりする話も聞くのですが

日獣大の先生たちは何だかとても仲が良さそうで

皆が力を合わせて患者の事を考えてくれるのはうれしいですね
整形外科のお話が終わって、また待合室で待つこと1時間・・・
やっと循環器科に呼ばれました

心臓についてですが、ポコの現在の状態は中程度の心臓病です

薬も飲んでいますが、まだ酸素吸入など無しで日常生活が送れます
心臓病は発症すると完治するということは無いので
なるべくこの状態を保つことが現在の治療の目的です
今回の検査でも、心臓の状態はほぼ前回と同じ状態を維持できているそうでした
夏の間、多少呼吸が早くなることはありましたが
ポコの心臓はまだ頑張って動いてくれている様です

お薬も半年前と同じ処方で良いと言われましたよ
ただ、ちょっと気になるのは血液検査
今回初めて肝臓系の数値がちょっと基準値を超えたのと

腎臓の状態を表す数値のひとつ、尿素窒素(BUN)がかなり高値だったこと
両側の腎臓に大きめの結石が有るので、腎機能の低下が心配です
ただ、腎臓の指標となるもうひとつの数値クレアチニン(CRE)は基準内なのと
BUNは食後や一時的な脱水でも上昇するので
今回は朝ごはんを食べて来た事
血液検査が最後になって、それまで水を飲まずにハアハア興奮していた事
などから、多少は腎臓の問題以外にも数値が上昇する要因は有ったかも
腎臓の結石や尿の比重が低めな事、ライカが晩年腎不全だった事から
ポコの腎臓についてはいずれ問題が出るかもと思っていました
今後心臓の為に利尿剤を使うケースになると
更に腎臓の状態については気を付けなければいけなくなると思います
循環器の先生からは、ホームドクターの先生と相談しながら
注意深く経過観察する様にと言われました

色々心配も有りますが、全体として12歳8カ月としては良くがんばっているのではないかと思っています

全ての検査と診察が終わって会計を済ませて
自宅に帰ったのは午後2時半でした

ちなみに朝、家を出たのは9時です
ポコちん、本当にお疲れさま